ピラティスのVポジションでかかとが離れるのはなぜ?原因と対策
2025.01.31

Vポジションはピラティスの基本のポジションですが、「かかとが離れてしまう」という悩みを持つ人は多いです。
この悩みは、骨盤の位置や内腿(内転筋)の使い方を見直すことで改善することができます。
なぜかかとが離れるのか?
(1) 骨盤の後傾
骨盤が後傾すると、以下のような影響でかかとが離れやすくなります
・内転筋が伸びきってしまうため、内腿を使いづらい。
・股関節の内転角度が減少し、足を閉じる動きが制限される。
・骨盤の後傾により、体幹の安定性が失われる。
(2) 内腿より臀筋が優位
内腿(内転筋)が働く前に、臀筋やハムストリングが優位になってしまうと以下の現象が起こります
・外旋筋が強く働きすぎてかかとが離れる。
・股関節が開きすぎ、内転筋がさらに使いにくくなる。
(3) 足部の安定性の欠如
アーチが崩れていると足首が外側に倒れ、かかとが離れやすくなります。
足裏から内腿へ力を伝える感覚が欠けていることも原因の一つです
Vポジションで内転筋が働かない理由
(1) 骨盤の位置と内転筋の関係
骨盤が後傾すると内転筋が伸びきり、股関節を閉じる動きが制限されます。
「内転筋が伸びすぎた状態では収縮が難しい」という筋肉の特徴が影響し、内転筋が働きにくくなります。
(2) 内転と外旋のバランスの難しさ
Vポジションでは、**内転(足を閉じる動き)と外旋(膝を外に向ける動き)**の両方が必要です。
骨盤後傾や臀筋優位の状態では、この2つの動きのバランスが崩れるため、
内転筋が働きにくくなり、かかとが離れてしまいます。
かかとを離さず、内腿を活性化する方法
(1) 骨盤をニュートラルに整える
骨盤が後傾しないよう、ニュートラルポジションを意識する練習を行う。
例:ペルビックカールで骨盤の動きを学ぶ。
(2) 内転筋を目覚めさせる練習
膝の間にボールやピラティスリングを挟み、軽く大腿骨を寄せる動作を行う。
→骨盤がニュートラルの位置にあることを意識。
(3) 足裏と内腿をつなげる意識を持つ
足裏のアーチを整え、母趾球から内腿へと力を伝える感覚を養う。
例:足裏でタオルを掴むような動作や、アーチの意識を高めるエクササイズ。
(4) 外旋筋と内転筋のバランスを整える
内転筋を先に使い、その後に外旋筋を意識する動きを練習する。
例:股関節を軽く内転してから外旋に移るフットワークの練習。
かかとを離さないためのポイント
骨盤の位置を整え、内転筋を目覚めさせることで、かかとを離さずに安定したVポジションを作ることができます。
骨盤、内腿、足裏の連動性を意識しながら練習を続けることが鍵です。
ぜひ、上記のポイントを意識して練習してみてくださいね!