ピラティスの“整う”とは何か?〜形ではなく、通り道をつくる〜
2025.06.13

「整った姿勢を目指しましょう」「骨盤を正しい位置に戻しましょう」
ピラティスのレッスンや日常の中で、こうした言葉を耳にする機会は少なくありません。
けれども、“整う”とは一体どのような状態なのでしょうか。
まっすぐ立つこと? 背筋をピンと張ること? あるいは、姿勢がよく“見える”こと?
実は、ピラティスが目指す“整う”とは、外から見える「形」を整えることではありません。
本質的に目指すのは、呼吸や力の流れがスムーズに通る身体をつくること。
つまり、「通り道」がある身体を育てることなのです。
「形」だけを追うと、止まってしまう
「よい姿勢」と聞くと、背筋を伸ばしてピタッと止まった状態を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、その「形」を保つために身体を固めてしまい、呼吸が浅くなってしまうことはないでしょうか。
本来、整っている身体とは、動きの中でも自由がある状態を指します。
ピラティスが目指すのは、静止した「正解の形」ではなく、
“動きやすさ”や“内側の流れ”が滞らない状態です。
だからこそ、ピラティスでは呼吸を使いながら、内側に意識を向ける練習を重ねていきます。
通る道があると、身体は軽くなる
ピラティスのレッスン中に「吸って、吐いて」「背骨を長く保って」といったキューイングがよく使われるのは、
単に“姿勢をよく見せるため”ではありません。
それは、身体の内側に「空間」をつくるための言葉です。
呼吸が通る、力が伝わる、内臓が自然な位置に収まる。
こうした“通り道”が身体の中に感じられるとき、身体は一気に軽やかになります。
これは、身体のパーツを揃えるだけでは得られない感覚です。
整えるとは、「動きを止める」ことではなく、「動きが通るようにする」こと
ピラティスでは、骨や筋肉の並びを意識しながらも、それらを固定するために動くのではなく、
“解放する”ために動きます。
結果的に「美しい姿勢」になるかもしれませんが、
その根底にあるのは、身体の内側に流れをつくることです。
整った姿勢に“見える”ことをゴールにしてしまうと、
緊張や抑制が生まれてしまうこともあります。
けれども、身体の中に呼吸やエネルギーの通り道が感じられると、
それは自然と“整って見える”姿に近づいていきます。
“整う”という言葉には、「中心に戻る」「本来の位置に帰る」という意味合いが込められています。
ピラティスの一つひとつの動きは、身体を本来の感覚に立ち返らせるための小さな問いかけでもあります。
“形”に縛られすぎず、本来の感覚を探す旅を楽しんでみてください。
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