【運動経験者向け】ピラティスで感じる戸惑いと、その先にある変化
2025.11.07
力ではなく、コントロールで動く世界へ
「ピラティスは地味そう」
「もっと動きたい!」
スポーツ経験がある方ほど、最初にそう感じるかもしれません。
なぜなら、ピラティスはこれまで培ってきた“力で動く感覚”とは少し違うアプローチをするからです。
ピラティスの魅力 ― 力を“抜く”ことも技術のひとつ
スポーツでは、より速く、強く、遠くへ――といった「出力」を求める場面が多いですよね。
一方でピラティスは、どれだけ効率よく動けるかに焦点を当てます。
筋肉を必要以上に緊張させず、骨や関節の位置を整え、呼吸とともに動きをコントロールする。
すると、身体が驚くほどスムーズに、軽く動くようになります。
これは「頑張る動き」ではなく、「整える動き」。
これまでの努力とは真逆のようでいて、実はスポーツのパフォーマンスを一段上げる基礎になります。
最初に戸惑うかもしれないこと
・「こんなに小さい動きでいいの?」と思う
ピラティスでは大きく動くよりも、どこをどう使うかを大切にします。
初めは物足りなく感じても、その小さな動きにこそ、深い学びが隠れています。
・「力を抜く」が意外と難しい
スポーツで培った筋力や瞬発力は素晴らしい武器ですが、ピラティスでは時にそれが力みに繋がってしまうことも。
最初は力を「抜く」ことができずに戸惑うかもしれません。
でも、正しく力を抜けるようになると、必要なときに瞬時にパワーを発揮できるようになります。
・「感覚的」な指導にとまどう
「もう少し背骨を長く」「骨盤を真下に」など、ピラティスでは身体の内側への意識を求められます。
筋肉を“動かす”というより、“観察する”感覚に慣れるまでは時間がかかるかもしれません。
その先にある変化
ピラティスを続けていくと、
・動きに無駄がなくなる
・ケガをしにくくなる
・呼吸が深くなる
・軸が安定する
といった変化を感じるようになります。
そして、自分の身体を内側からコントロールできる感覚が育つことで、スポーツや日常の動きもぐんと変わります。
ピラティスは、身体を「もっと強くする」ためだけではなく、
「もっと賢く使う」ためのトレーニング。
これまで積み上げてきた運動経験を、より自由でしなやかな動きへとつなげる――
それが、ピラティスの本当の魅力です。