ピラティスで「感覚」が大切だと言われる理由〜力を入れすぎる前に整えたい身体〜
2026.02.13
姿勢や動きを整えようとすると、
つい「何を意識すればいいか」「どこを使えばいいか」を探してしまいます。
でも実は、その前に見直してほしいことがあります。
それは、
そもそも身体の感覚が、感じ取れる状態にあるかどうか。
感覚が鈍ったままでは、
どんなに正しいことを意識しても、
身体はうまく応えてくれません。
感覚が鈍ると、身体は頑張り始める
レッスンでよくあるのが、
「力を抜いてください」と伝えると、
逆にどこかが固くなるケース。
これは、
力を抜けないのではなく、
何を感じていいかわからない状態になっていることが多いのです。
感覚が曖昧になると、人はどうするか。
・見た目を真似しようとする
・言葉の指示を頭で処理しようとする
・とにかく頑張って正解に近づこうとする
結果として、
身体はますます外側で耐え始めます。
感覚が整っていない状態とは
感覚が整っていないとき、身体にはこんなサインが出やすくなります。
・呼吸が浅い
・どこに体重が乗っているかわからない
・動いているのに「手応え」がない
・正解かどうかが常に不安
この状態で「姿勢を良くしよう」「安定させよう」とすると、身体は無意識に力を足して補おうとします。
それが、頑張っているのにうまくいかない感覚の正体です。
ピラティスが大切にする「整える」という考え方
ピラティスでいう「整える」は、形を揃えることではありません。
まず整えるのは、感じ取れる余白。
・呼吸が入る
・重さを感じられる
・動きの変化に気づける
この土台があって初めて、
身体は自然にバランスを取り始めます。
感覚が整うと、
無理に支えなくても
「今、ここにいる」という実感が生まれます。
いきなり変えなくていい
感覚を整えるために、何かを大きく変える必要はありません。むしろ大切なのは、
変えようとしすぎないこと。
・今、呼吸は入っているか
・どこか一か所だけ、力が集まっていないか
・少し待ってみたら、何か変わるか
答えが出なくても大丈夫。
気づこうとすること自体が、感覚を呼び戻す準備になります。
感覚は「育て直せる」
忙しさや情報の多さの中で、感覚が鈍るのは自然なことです。
それは、あなたの身体が悪いわけではありません。
感覚は、
失われたものではなく、一時的に静かになっているだけです。
ピラティスは、その感覚にもう一度声をかける時間です。
頑張る前に、正そうとする前に、まずは感じ取れる状態へ。
感覚が整い始めると、
身体は少しずつ、自分で答えを出し始めます。