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ピラティスで整える「関節に寄りかかる姿勢」

2025.11.14

ピラティスで整える「関節に寄りかかる姿勢」

関節に頼って立っていませんか?
立っている時、座っている時、無意識のうちに「関節」に体重を預けていることがあります。
たとえば、膝を反らせて立ったり、肘を突っ張って腕を支えたり。
このような姿勢は一見ラクに感じますが、実は関節や靭帯に過度な負担をかけています。
それが肩こりや腰痛、膝の違和感といった慢性的な不調へとつながるのです。


「寄りかかる姿勢」は、支える筋肉が眠っているサイン

本来、体は骨格の上にバランスよく積み上がることで安定します。
ところが、関節に寄りかかる姿勢が続くと、
重力を受け止めるべき筋肉(特にインナーマッスル)が働きづらくなります。
結果として、表面の筋肉ばかりが緊張し、体はどんどん固まっていきます。
この「支えの偏り」が、姿勢の崩れや動きにくさを生み出す要因です。


エロンゲーションで“内側から支える”
ピラティスでは「エロンゲーション(伸びながら支える)」という考え方を大切にします。
関節をロックして支えるのではなく、
頭頂から足先までを軽く引き合うように、内側から伸びる力を使って体を安定させます。
このとき働くのが、腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群などの深層筋です。
これらが呼吸と連動して働くことで、
関節に頼らずとも自然と姿勢が整い、動きやすい体が生まれます。


“安定”は「固めること」ではなく「動けること」
安定というと、動かないことをイメージしがちですが、
本来の安定とは「どの方向にも動ける自由さ」の中にあります。
ピラティスでは、背骨や肋骨を分節的に動かしながら、
関節の可動性と筋肉の支えをバランスよく育てていきます。
そうすることで、体は少しの揺らぎにも対応できるようになり、
関節に負担をかけない“しなやかな安定”を取り戻すことができます。


軸が整うと、日常が軽くなる
関節に寄りかかる姿勢を手放し、内側から支える感覚を身につけると、
体の重心が整い、動作のひとつひとつが軽くなります。
立つ・座る・歩くといった日常の中でも、
体を「支える」という意識から「整える」という感覚へ変化していくはずです。

ピラティスは、関節に負担をかけずに体を動かすための最適なアプローチ。
エロンゲーションの感覚を通して、
“軸で支える”という新しい安定を、日常の中に育てていきましょう。