ピラティスは動画を見ながら家でできる?本来の効果を得るのは難しい理由とは
2025.02.07

ピラティスは動画を見ながら家でできる?本来の効果を得るのは難しい理由とは
健康や美容に関心のある人の間で、ピラティスはすっかり定番のエクササイズとなりました。特に、YouTubeなどの動画を活用すれば、自宅でも気軽に取り組めるのが魅力です。しかし、ピラティス本来の効果を十分に得るには、動画を見ながら自己流で行うだけでは難しい側面があります。
この記事では、ピラティスが家でもできる理由と、スタジオでの指導が重要な理由について解説します。
ピラティスは家でできるのか?
結論から言えば、「ピラティスは家でもできる」でしょう。
YouTubeやオンラインレッスンでは、初心者向けの動画が多数配信されており、マット1枚あれば取り組めるものも多くあります。
また、家で行うメリットとして、次のような点が挙げられます。
✅ 好きな時間にできる
✅ ジムやスタジオに通う手間がない
✅ 自分のペースで進められる
忙しい人にとっては、運動習慣を続ける手段としてピラティスを家で行うのは良い選択肢です。
しかし、単に「動くこと」だけを目的にすると、ピラティスの本質的な効果を逃してしまう可能性があります。
本来の効果を得るのが難しい理由
1. 正しいフォームや呼吸法を習得しにくい
2. 微細なズレに自分では気づきにくい
3. 動きの質よりも「回数」や「見た目」に意識が向きやすい
1. 正しいフォームや呼吸法を習得しにくい
ピラティスは、動きの一つひとつを「どの筋肉を使っているか」「どのタイミングで呼吸をするか」といった
繊細な感覚 を意識しながら行うことが重要です。
しかし、動画を見ながら自己流で行うとフォームが崩れたり、間違った筋肉の使い方をしてしまったりすることがよくあります。
ピラティスは見た目の動きがシンプルな分、「できているつもり」で実は適切なフォームをとれていないことも少なくありません。
例えば、骨盤の傾きや背骨の動かし方が少しズレるだけでも、ターゲットとなる筋肉に正しくアプローチできなくなってしまいます。
2. 微細なズレに自分では気づきにくい
ピラティスでは、骨の位置や筋肉の動かし方を細かく調整しながら行うことが求められます。しかし、自己流ではこの「微細なズレ」に気づくことが難しいのが現実です。
たとえば、以下のようなポイントを意識できているでしょうか?
・骨盤が前傾・後傾しすぎていないか
・肋骨が開きすぎていないか
・首や肩に余計な力が入っていないか
ピラティスの経験者なら、インストラクターに指摘されて初めて「自分の感覚と実際の動きにズレがある」と気づいた経験があるかもしれません。
この 「感覚のズレ」 を修正しないまま続けてしまうと、本来の効果が得られにくいだけでなく、逆に身体に負担をかけることもあります。
3. 動きの質よりも「回数」や「見た目」に意識が向きやすい
動画を見ながらのピラティスでは、どうしても「インストラクターと同じように動けているか」「何回できたか」に意識が向きがちです。
しかし、ピラティスで最も大切なのは、回数をこなすことではなく、 一つひとつの動きを丁寧にコントロールしながら行うこと です。
例えば、腹筋を鍛える動き(ロールアップなど)も、ただ上体を起こすのではなく、背骨を一つずつ丸めながら動かすことがポイントです。
この「動きの質」にこだわることが、ピラティスの効果を最大化する鍵となります。
しかし、動画ではインストラクターが個別に指導することができないため、どうしても「なんとなくマネをする」動きになりがちです。
その結果、ピラティスの真髄である 「コントロール」 や 「意識的な動き」 がおろそかになってしまいます。
家でピラティスをする際のポイント
「家でピラティスをするのは意味がないのか?」というと、決してそんなことはありません。自宅でも、次のようなポイントを意識すれば、より効果的に行うことができます。
✅ ゆっくりとした動きで、一つひとつの感覚を確かめながら行う
✅ 可能ならオンラインレッスンで直接フィードバックを受ける
✅ 定期的にスタジオでプロの指導を受け、フォームを確認する
ピラティスは 「どの筋肉をどのように使っているか」 を感じながら行うことが重要です。
可能であれば定期的にプロの指導を受けて正しい感覚を学び、
その復習として家でピラティスをするといったサイクルを作るのが
ピラティスの本来の効果を得るのにおすすめの受け方になります。
動画を参考にしつつも、自分の身体の感覚にしっかりと意識を向けることを忘れないようにしましょう。
まとめ:動画だけでは不十分。本来の効果を得るならプロの指導も活用を
ピラティスは動画を見ながら家で行うことも可能ですが、 本来の効果を最大限に引き出すには、細かいフォーム調整や感覚のズレを修正することが不可欠 です。
そのため、可能であれば 定期的にスタジオで指導を受け、正しい動き方を学ぶことをおすすめします。
運動習慣として自宅でピラティスを取り入れるのは素晴らしいことですが、「動けばOK」ではなく、 「質の高い動き」を意識すること が大切です。
動画を活用しつつも、ピラティスの本質を忘れずに取り組んでみてくださいね。