ピラティススタジオ クラール|上質な空間でピラティスプライベートレッスン|東京都世田谷区桜新町エリア

トップページ コラム 正しい姿勢がつらくなる理由
― ピラティスで考える「支えを外に求めすぎる問題」
コラム

コラム

正しい姿勢がつらくなる理由
― ピラティスで考える「支えを外に求めすぎる問題」

2026.01.23

正しい姿勢がつらくなる理由
― ピラティスで考える「支えを外に求めすぎる問題」

正しい姿勢を意識すると、なぜか苦しくなる
「姿勢を良くしよう」と意識した途端、
腰が張ったり、肩がこったり、呼吸が浅くなったりする。
レッスンでも、こんな声をよく聞きます。
•「頑張ってるのに、しんどいです」
• 「これ、合ってますか?」
もしあなたが同じように感じたことがあるなら、
それは姿勢が悪いからではありません。
姿勢を“支える場所”を、少し間違えているだけかもしれません。

「正しい姿勢=耐える姿勢」になっていませんか?
多くの人が無意識にやっているのが、
•お腹を固めて耐える
•背中を反らせて胸を張る
•肩甲骨を強く下げて固定する
こうした姿勢は、一見「良さそう」に見えます。
でも実際には、一部の関節や筋肉に負担を集中させている状態です。
ピラティスでは、これを
「関節に寄りかかる姿勢」と考えます。

関節に寄りかかると、姿勢は長持ちしない
関節は、本来
「動きを受け渡す場所」。
そこに体重や緊張を預けすぎると、
•腰で支える
•膝に乗る
•肩でぶら下がる
といった状態が起こります。
結果として、
•一時的には安定する
•でもすぐに疲れる
•崩れたときに立て直せない
という悪循環に入ります。

ピラティスが考える「支え」とは?
ピラティスで大切にしているのは、
外側で耐える支えではなく、
内側から広がる支えです。
それは、
•呼吸が入っている
•体の重さを一点で受けていない
•常に微調整できる状態
つまり、
「固めて止まる姿勢」ではなく、
「動ける余白がある姿勢」。

姿勢が安定する人ほど、力を抜いている
レッスンを続けていると、
姿勢がきれいな人ほど、こう言います。
「そんなに頑張ってないです」
「意識しすぎてないです」
これは感覚的な話ではなく、
身体の使い方として理にかなっています。
内側で支えが分散されていると、
外側で頑張る必要がなくなるのです。

「戻れる」ことが、本当の安定
ピラティスでは、
姿勢が一瞬崩れること自体は問題にしません。
大切なのは、
•崩れたことに気づける
•そこから戻れる
この戻り道が身体にあるかどうか。
正しい姿勢とは、
崩れない姿勢ではなく、
崩れても戻れる身体の状態です。

今日から意識してみてほしいこと
姿勢を整えようとするとき、
こんな問いを自分に向けてみてください。
•呼吸は入っていますか?
•どこか一か所だけ、頑張っていませんか?
•力を少し抜いても、戻れそうですか?
もし「戻れそう」と感じられたら、
それが今のあなたにとっての良いアライメントです。

正しい姿勢がつらくなるとき、
それはあなたが弱いからではありません。
支えを外側に集めすぎているだけ。
ピラティスは、
力を足す方法ではなく、
力を分散させる方法を教えてくれます。
姿勢を「耐えるもの」から、
「戻れるもの」へ。
その感覚が育っていくと、
身体は自然と整い始めます