「できない動き」が教えてくれること〜ピラティスで見えてくる、身体の使い方の癖〜
2026.05.22
エクササイズの中で、
「どうしてもうまくできない動き」に出会うことがあります。
同じ説明を聞いても感覚がつかめない。
意識しても、思うように身体が動かない。
ピラティスのレッスンでも、
「理解はできているのに動けない」と感じる場面は少なくありません。
そのとき、
「自分にはできない」と結論づけてしまう前に、
少し視点を変えてみることが大切です。
・「できない」は身体からの情報
うまくできない動きは、
単なる失敗ではなく、身体からの情報です。
どの動きで止まるのか。
どこに力が入ってしまうのか。
どこがうまく使えないのか。
その一つひとつに、
今の身体の使い方の特徴が表れています。
ピラティスでは、
このような反応を「身体の傾向」として捉え、
動きの中から読み取っていきます。
・パターンは無意識に繰り返される
人の身体は、これまで慣れてきた動き方を優先します。
そのため、新しい動きをしようとしても、
無意識のうちに同じ使い方を繰り返してしまいます。
例えば、
・本来は体幹で支える場面でも、肩や腕に力が入る
・動きをコントロールする代わりに、勢いや反動を使ってしまう
・一部で頑張ることで、全体の連動が途切れてしまう
こうしたパターンは、
自分では気づきにくいまま続いていることが多いものです。
「できない」と感じる瞬間は、
その無意識の癖が表に出てきたタイミングでもあります。
・できない動きは“観察のチャンス”
大切なのは、
できないことをそのままにしないことではなく、
その中で何が起きているかに気づくことです。
どこで止まるのか。
どこに頼っているのか。
どこが抜けているのか。
その視点で動きを見ていくと、
「できない」という感覚が、
具体的な身体の理解へと変わっていきます。
ピラティスは、
動きを通して身体を観察し、
使い方を学び直していくプロセスでもあります。
・「できるようになる」ために必要なこと
できない動きを繰り返す中で、
少しずつ違う使い方が見えてきます。
すぐに正解にたどり着くのではなく、
試行錯誤しながら身体の感覚を拾っていくこと。
その積み重ねによって、
無理に頑張らなくても動ける状態へと変わっていきます。
「できないこと」は、
身体を知るための入り口です。
その情報をどう受け取るかによって、
その後の変化は大きく変わっていきます。