感覚を整えるために〜ピラティスで考える「頑張らない準備」〜
2026.02.27
感覚を整える、というと
何か特別なエクササイズを想像するかもしれません。
でも実際に大切なのは、動く前の身体の状態です。
ピラティスでは、
「うまく動くこと」より先に
感じ取れる身体に戻ることを大切にします。
まずは、止まってみる
感覚が鈍っているときほど、人は動き続けようとします。
でも、感じるためには、一度立ち止まる必要があります。
・今、足の裏は床にどう触れていますか
・体重は、前後・左右どこにありますか
・呼吸は、どこまで入っていますか
正解を探さなくていいです。
ただ、今の状態をそのまま観察します。
呼吸は「整えるための入口」
感覚を整える一番の近道は、呼吸です。
呼吸が浅いとき、身体は外側で支えようとします。
呼吸が入ると、内側に空間が生まれます。
・息を吸ったとき、どこが広がるか
・吐いたとき、どこが自然に戻るか
コントロールしようとしなくていいです。
呼吸が起こるのを、邪魔しないことが大切です。
「どこを使うか」より「どこに重さがあるか」
感覚が整っていないと、
「どこの筋肉を使うか」に意識が集中しがちです。
でも本当に必要なのは、身体の重さを感じること。
・体重をどこで受けているか
・一点に集まりすぎていないか
・少し揺れたとき、どう戻るか
重さが分散されると、自然と余計な力は抜けていきます。
小さな動きで、感覚を呼び戻す
大きく動かなくても大丈夫です。
・首をほんの少し動かす
・視線を変えてみる
・骨盤の位置を微調整する
大切なのは、動いたあとに、何が変わったかを感じること。
変わらなかったとしても問題ありません。
「変わらない」と感じられたことも、立派な感覚です。
整った感覚とは「安定」ではない
感覚が整うと、
ピタッと止まるような安定を想像しがちですが、実際は少し違います。
・揺れがある
・呼吸が続いている
・常に微調整している
それでも、
「大丈夫そう」と感じられる状態。
これが、ピラティスが考える整った身体です。
感覚が整うと、選択肢が増える
感覚が戻ってくると、
身体は一つの答えに固執しなくなります。
・今は力を入れる
・今は待つ
・今はここまで
そうした選択が、自然にできるようになります。
頑張らなくても、身体が教えてくれるようになる。
感覚を整えるとは、何かを足すことではありません。
感じられる余白を取り戻すこと。
この余白があるからこそ、次の段階、
「気づいて、選べる身体」へ進むことができます。