デスクワーク時代の体を支えるピラティス〜座りっぱなしの生活がもたらすもの〜
2025.09.26

リモートワークや長時間のデスクワークは、現代人の生活に欠かせないスタイルとなりました。 しかし同時に、「肩こり」「腰痛」「浅い呼吸」「集中力の低下」といった不調を抱える方も少なくありません。 座っている時間が長くなると、骨盤や背骨の位置が崩れやすく、筋肉のバランスも乱れてしまうのです。
「いい姿勢」とは固めることではない
多くの方が「姿勢を良くしよう」と思うと、胸を張り、背筋をピンと伸ばすように意識します。
しかしそれは、筋肉を緊張させすぎて体を“固めている”状態かもしれません。
特に日常生活では限られた動きしかしていないため、体の可動域が狭くなりがちです。
その結果、「良い姿勢をとろう」とすると無理に力が入ってしまうことも多いのです。
だからこそ、ピラティスを通して体をさまざまな方向に動かし、自由度を取り戻すことが大切です。
自由に動ける体になって初めて、**“自然に安定する姿勢”**を見つけられるようになります。
体を支えるインナーマッスル
その柔軟な姿勢を支えているのが、インナーマッスル(深層筋)です。 腹横筋・多裂筋・横隔膜・骨盤底筋群といった筋肉が、背骨や骨盤を安定させる“コルセット”の役割を果たしています。 ピラティスでは呼吸と動きを組み合わせて、これらの筋肉をバランスよく働かせることができます。 すると「固める」ではなく「自然に安定する」姿勢が生まれるのです。
呼吸と姿勢のつながり
長時間の座位姿勢では、胸郭が硬くなり呼吸が浅くなりがちです。 ピラティスの呼吸法は胸郭を広げ、空気を深く取り込むことを意識します。 これにより酸素の循環がスムーズになり、自律神経の安定や集中力の向上も期待できます。 「呼吸が整うと、姿勢も整う」この感覚は、デスクワークの多い日常を支える基盤になります。
日常に活かせるピラティス
ピラティスで学んだ骨盤や背骨のニュートラルな位置は、デスクに向かうときの姿勢にも生かせます。 「良い姿勢を取ろう」と意識して固めるのではなく、体の内側の支えを思い出すだけで自然と姿勢が整う。 その結果、肩や腰への負担が減り、作業効率や集中力も高まっていきます。
働く体を支える新しい習慣
ピラティスは、特別な人だけのトレーニングではなく、デスクワーク時代を生きるすべての人の体を支える習慣です。
「良い姿勢は固めることではない」体を自由に動かす経験を通して、そのことを実感できるのがピラティスの魅力です。
まずは呼吸を深め、体の土台を整えることから始めてみませんか