体幹を鍛えるなら、筋トレ?ピラティス?──しなやかに動ける身体をつくるという選択
2025.08.29

「体幹を鍛えたい」
そう思ったとき、多くの人がまず思い浮かべるのが筋トレではないでしょうか。
腹筋を鍛えたり、プランクでキープしたり──地道でしんどいけれど、たしかに効いてくる実感もある方法です。
では、ピラティスはどうなのでしょう。
筋トレと比べると、なんとなくゆったりしていて、汗もかきにくいような印象があるかもしれません。
けれど実は、ピラティスこそが「使える体幹」を育てる、非常に効果的な方法でもあるのです。
「固める体幹」から「動ける体幹」へ
筋トレは、筋肉そのものを太く強くするのに適しています。
一方ピラティスは、身体の中心(コア)を安定させたまま、手足をしなやかに動かすことを大切にしています。
つまり、ただ筋肉を“鍛える”のではなく、「必要なタイミングで、必要な力が使える身体」をつくっていくのです。
たとえば、姿勢を支える深層筋(インナーマッスル)は、強く“力む”のではなく、
日常の中で自然と“働く”ことが必要です。
ピラティスでは、こうした身体の奥深くの筋肉を呼吸とともに目覚めさせていくことで、動ける体幹=機能する体幹を育てていきます。
「がんばる」より「感じる」から生まれる強さ
ピラティスの動きは、一見シンプルです。
けれど、実際にやってみると、思いがけないところがプルプルしたり、
「この感覚、初めてかも」と感じることが少なくありません。
それは、普段なかなか意識が届かない身体の内側に、
そっと光を当てていくような感覚。
「がんばる」のではなく、「感じる」ことで、自分の身体の持つ本来の力を引き出していきます。
どちらがよいか、ではなく、どんな身体を目指したいか
筋トレが悪いわけではありません。
短期間でパワーをつけたい、見た目に変化を出したい──そんな目的にはとても有効です。
一方で、日常を軽やかに動きたい、疲れにくい身体をつくりたい、呼吸を深めたい──そう感じる人にとっては、ピラティスがよりフィットするかもしれません。
体幹は、ただ「固める」ものではなく、「動きの起点」でもあります。
だからこそ、動かすことで支える、しなやかさがあるからこそ安定する──そんな身体を目指したい方には、ピラティスという選択はとても理にかなっているのです。
しなやかで動ける身体は、見た目の美しさだけでなく、心の軽さにもつながっていきます。
肩がふっと落ちて、呼吸が深まり、動きがスムーズになる。
その変化は、たとえ静かなものでも、確かに日常を変えていきます。
体幹を「育てる」時間。
そのやさしく、深いアプローチが、ピラティスにはあります。