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ピラティスの効果 ピラティスマシン 体験レッスン

機械を使ったピラティスが向いているのはどんな人?効果は?

2023.03.17

機械を使ったピラティスが向いているのはどんな人?効果は?

ピラティスは専用の「機械」を使うということを聞いたことがあると思います。

ピラティスの器具は電力などの動力を使って自分で動くものではないので、
正確には「器具(アパレイタス)」と呼ぶほうが適切です。
しかし恒例として「マシン」と呼ばれることが多いため、
こちらの記事ではマシンと呼びます。

さて、マシンを使ったピラティスが最近話題になっています。
これまでピラティススタジオをやっていなかった大きな会社が、
マシンピラティス専門のスタジオを作るほどです。
ピラティスという素晴らしいものが広まるのは良いことですね。

ピラティスというものが広まってきたからこそ、
正しくピラティスを知りたい、
フィットネスや筋トレとの違いを知りたい、
という方も多いと思います。

この記事では、ピラティスのマシンまでの指導資格を2団体で取得し、
年間1000本以上のピラティスレッスンをしていた立場から見て、
そもそもマシンピラティスがどんな人に向いているかということや、
その特徴・効果について説明していきます。

1マシンピラティスに向いているのはこんな人!

実はマシンピラティスが向いていない人というのはほとんどいません。
ピラティスをちゃんと学びたい、という人はマシン一択です。
特に以下の特徴がある人にマシンピラティスはぴったりです。

マシンピラティスが向いている人

①運動不足の人
②身体が固い人
③筋力がない人
④肩こりや腰痛がある人
⑤スポーツの上達をしたい人

なぜこれらの人におすすめなのでしょうか。
マシンピラティスの特徴を見てみましょう。

2マシンピラティスの特徴

マシンの特徴を理解するために、普段の私たちの身体の使い方に目を向けましょう。

私たちは毎日同じ動作を繰り返し、同じ姿勢でい続けています。
その結果、同じ感覚が繰り返し入力され続けて、
力に対しての反応(出力)が誤っていると姿勢が崩れたりと
身体にとってマイナスのことが起きます。
姿勢が崩れると、身体の弱いところにストレスがかかり、
痛みが発生することもあります。

ピラティスマシンの大きな特徴は、普段私たちに一定の力を与え続けている
単一方向の重力からの解放です。
ピラティスマシンの上では仰向け、うつ伏せ、横向き、
四つ這い、座った状態、その他さまざまな姿勢で、身体を扱います。
様々な方向から重力の影響を受け、それをコントロールする方法を学ぶことができます。

そしてもう一つ特徴的なのがピラティスマシンのスプリング(バネ)です。
重力に加えて、様々な姿勢で身体を適切に伸ばすために
スプリングはちょうど良い抵抗を与えてくれます。

ピラティスマシンに乗ると、今までにない重力のかかり方と、
スプリングの刺激によって、身体には今までにない刺激が入ります。
最初は身体が驚きますが、ピラティスは機能的な動きを獲得できるように
構成されていますので、繰り返し丁寧にやっていくと、
それが心地良い動きだと分かってきます。

身体の認識が変わることで、普段の動きが変わって、
姿勢も身体つきも変わってきます。

これらを踏まえた上で、さきほど確認したマシンピラティスが向いている人の
それぞれの理由を説明していきます。(長いので当てはまるものだけ読んでくださいね)

①運動不足
運動不足ということは、身体への感覚刺激の
入力と出力が極めて少ないということです。
限られた動作によって同じ刺激が繰り返し身体に入力され続けてしまいます。
その結果、不調が出て来たり、
将来の不調の原因となるようなゆがみが身体に蓄積されやすい状態です。

②身体が固い
身体が固い、というのは全身の筋肉の適切な伸び縮みがない状態です。
なぜ筋肉の伸び縮みがないかというと、普段そこが働いていないか、
姿勢が崩れるなどして身体の重さを支えるために突っ張っているからです。
姿勢が崩れているのは重力の感覚を適切に身体が処理できていないことが理由です。

③筋力がない
筋力がない人は運動が必要ですが、突然難易度の高いエクササイズをやると、
力んで非効率な身体の使い方を学習してしまう可能性があります。
安定感のある状態で身体を機能的に扱う方法を学び、
徐々に不安定な状態でも身体をダイナミックに使うことを学んでいく必要があります。

④肩こりや腰痛がある
肩こりや腰痛、その他身体の慢性的な不調というのは、
身体からのSOSサインです。
今の身体の使い方が身体にとってストレスであり、
続けていると痛める可能性が高いです。
その多くは身体の使い方に問題があります。
そして身体の使い方というのは、
身体の感覚の入力と出力を調整しなければ改善しません。

⑤スポーツの上達をしたい人
スポーツは比較的似た動作の繰り返しです。
全身を機能的に使えなければ、構造的に弱い箇所にストレスが溜まって、
結果そこを痛めます。
たとえば「テニス肘」という肘が痛くなる症状がありますが、
これは肘や手首の使い方だけでなく脊柱の回旋が不十分、
もしくは骨盤が不安定なことによって起きます(※1)。
こういった身体の基本的な機能を回復するためにもマシンは有効です。

3マシンピラティスに向いていない人

現代人でピラティスが全く不要という人はいないと思います。
ですので、本質的に向いていない人というのはいません。

しかしピラティスに、汗をたくさんかくような激しさを求めていると
最初の数回は、求めているものとギャップを感じるかもしれません。
そういう方でも、続けているうちに今まで動かしたことのない
身体の部分が動く楽しさや、簡単な動きなのに
できないことに気づく楽しさにはまっていくと思います。

4マットピラティスとの違いは?

マシンピラティスと比較されるものとして、
マットやプロップス(小道具)のみを使って
行うマットピラティスがあります。

マットピラティスの特徴としては、良くも悪くも、
マシンピラティスにある豊富な感覚入力がないことです。
今自分の身体がどうなっているかを接地面の少ない中で認識し続け、
サポートもない中で自分の身体をコントロールしきる必要があります。
それだけ普段の身体の癖というものも出やすくなりますので、
ピラティスで大事な要素である「気付き」の難易度が高くなります。

ピラティスをマットのグループレッスンで始めた方が
「私にはマシンはまだ早い」と言っているのを
聞いたことがありますが、これは完全に誤った認識です。

むしろマットのグループレッスンこそ、
自分で身体を完全にコントロールしなければならないので、
多くの人にとっては、最後にやるのが本来の順番なのです。

最初はマシンで丁寧に感覚を見つけていき、
ゆくゆくはマットでも全身をスムーズにダイナミックに
コントロールできるようになりたいですね。

5グループレッスンとプライベートレッスンのどちらを受けた方がいい?

マシンを使ったレッスンでも、最近はグループレッスンを
受けられるスタジオが増えてきました。
コスト的にはマシンピラティスを安く受けられるのはうれしいことです。

しかしグループレッスンをしばらく受けていて、
フィットネスとの違いが身体で分からなければ、
本質的にはピラティスをできていないかもしれません。

自分の身体が今どうなっているかに気づきやすいのは、
間違いなくプライベートレッスンですね。

まとめ

機械=マシンを使ったピラティスが向いている人は、
①運動不足の人
②身体が固い人
③筋力がない人
④肩こりや腰痛がある人
⑤スポーツの上達をしたい人
です。
ピラティスマシンの特徴は、普段の重力からの解放と、
身体を適切に扱い伸ばしていくためのスプリングです。
これらが身体の感覚の入力/出力を最適化していくことで、
姿勢や動作が美しく機能的になっていきます。