運動が苦手でも大丈夫。ピラティスは「体を優しく目覚めさせる」習慣
2025.10.10

運動に自信がなくても始められる理由
「運動は得意じゃない」「体が硬いから不安」
そんな声をよく耳にします。
けれど、ピラティスは“できるかできないか”を試す運動ではありません。
呼吸と共に小さな動きを繰り返す中で、体が少しずつ目を覚まし、感覚が戻っていく
そのプロセスそのものに価値があります。
体を固めるのではなく、内側から支える
私たちの姿勢を支えているのは、腹横筋・多裂筋・横隔膜・骨盤底筋群といった深層の筋肉です。
これらは「体幹のコルセット」とも呼ばれ、骨盤や背骨を内側から安定させています。
力を入れて固めるのではなく、呼吸に合わせてこれらが自然に働くことで、姿勢は無理なく安定していきます。
安全に始められる理由
ピラティスの動きは大きく見える派手さはありませんが、動きの質を高めるための工夫が詰まっています。
・背骨を分節ごとにゆっくり動かす
・呼吸に合わせて動きを小さくコントロールする
・一つの動きに複数のバリエーションがある
こうした特徴により、自分の体調や柔軟性に応じて段階を選べるのです。
「無理をしなくても続けられる」「少しずつ感覚が広がる」これが初心者に安心な理由です。
呼吸とともに変わる体の感覚
呼吸が浅いとき、体は緊張しやすく、思うように動けません。
ピラティスでは肋骨を多方向に広げるように息を吸い、長く吐き出すことで横隔膜と深層筋が連動します。
このとき、「動きが軽くなる」「背骨が伸びる」感覚が自然と生まれます。
それは正解や不正解の枠ではなく、自分の体に備わっていた“可能性に気づく瞬間”なのです。
ピラティスは、頑張って体を変えるためのトレーニングではありません。
“呼吸を深める”“体を支える感覚を取り戻す”そんな小さな積み重ねが、やがて大きな変化につながります。
運動が苦手だと感じている人ほど、無理なく始められ、長く続けやすい。
それがピラティスの強みです。