コラム

前回の記事では、腹部のインナーマッスル＝パワーハウスが働くことで、
生物本来の効率的で機能的な身体の動きを学ぶことができるとお伝えしました。

腹筋のインナーマッスル＝パワーハウスとは？使われにくいのはなぜ？

その腹部のインナーマッスルの床の部分を担っているのが、「骨盤底筋」です。
骨盤底筋は、その名の通り骨盤の底にある筋肉で、
膀胱・子宮・膣・直腸などの骨盤内の臓器を支えています。

そのため、骨盤底筋の衰えは、
膀胱・子宮・膣・直腸にかかわる疾患につながります。

この骨盤底筋が衰えてしまうと
パワーハウスの機能も発揮しにくくなってしまうため、
正しい姿勢を保つことが難しくなり、身体全体にゆがみも生じてしまいます。

骨盤底筋は、妊娠時に筋肉が伸びてしまったり、
出産時に神経が損傷することで、筋肉の急速な低下が起こったりと、
妊娠・出産時に骨盤底筋の機能が弱くなるイメージがありますが、
それだけではありません。

正常な神経筋肉でも、年齢とともに、筋肉萎縮や神経細胞にある軸索は損傷していきます。
そのため、どんな方でも、骨盤底筋を鍛えることが大切になってくるのです。


では、どのように骨盤底筋を鍛えたらよいのでしょうか。
結論になりますが、ピラティスで骨盤底筋を鍛えることができます。

むしろ、自然に骨盤底筋が鍛えられるのがピラティスとも言えます。
パワーハウスを動員する身体の使い方そのものが、骨盤底筋を鍛えることにつながるからです。

また、骨盤底筋だけを使って収縮しようとするのは、非常に感覚的で難しいものになりますが、
骨盤底筋の動員を促す「協働動員筋」という骨盤底筋以外の筋肉を動員することで、
骨盤底筋の動員が結果的に行われやすくなることがわかっています。

この「協働動員筋」とピラティスのエクササイズの相性がとてもよいのです。
そのため、ピラティスを通して、自然に骨盤底筋へのアプローチができるのです。

上記は、大枠の骨盤底筋の鍛え方の方針になりますが、
骨盤底筋に関する悩みによって、
骨盤底筋の鍛え方のアプローチは少しずつ変わっていきますので、
担当のインストラクターに相談することで改善までの道のりが早くなるでしょう。

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骨盤底筋エクササイズ「Pfilates™」認定インストラクターが在籍しています。
また、骨盤底筋に関する勉強会も行っており、骨盤底筋に関するお悩みに特化したレッスンも可能です。
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