コラム

太っていてもピラティスはできるのでしょうか。

結論、できます。
しかも、太っている方にとってピラティスは最良の選択の一つです。

体重が重いということは、自分がコントロールしなければならない重力がその分増えるということです。普通の人よりもたくさんの「重り」を持って生活しているような状態です。

運動は基本的に全身の機能を活性化させ、時に脂肪も燃焼させる素晴らしいものですが、（普段運動しない方は特に）怪我のリスクを常にはらんでいます。
「重り」をたくさん持った状態で、久しぶりに運動をすると、どうしても怪我のリスクは高くなります。

太っている方にとって運動のメリットはとても大きいものですが、同時にリスクも高くなります。
一度怪我をしてしまうと実際に身体を痛めてしまうデメリットだけでなく、せっかく上がったやる気が下がってしまうケースも多いです。

ピラティスはいわゆる「激しい動き」はほとんどありません。
身体の動かし方の基礎中の基礎を丁寧に学んでいきます。
解剖学、運動学に基づいた機能的な身体の使い方なので、久しぶりの運動になる方でも安全に取り組めます。

ピラティスでは身体の動かし方の基礎を学べますので、その学びをしたあとにランニングや好きな運動にチャレンジすると、怪我のリスクを下げて、パフォーマンスを上げていくことができます。

ピラティスは太っている方にうってつけのエクササイズの１つです。

さて始めよう、となったときに考えることとして、ピラティスはいくつかのレッスンスタイルがあります。
専用のピラティスマシンを使うか、マットだけか。
プライベートレッスンかグループレッスンか。

こちらも結論、マシンを使ったプライベートレッスンが一番良い選択です。

ピラティスマシンは身体を補助してくれるので、たとえ太っていても、運動が久しぶりでも、動かしたい関節だけにアプローチがしやすいです。
実はマットだけで身体を動かすというのは、一見簡単そうに見えて、ある意味一番難しいものです。
自分の体重をすべて自分で支えながら、ダイナミックに身体を動かす必要があります。それも繊細に身体の内側に意識を向けながらです。

また一斉に７～８人以上が同時にレッスンを受けるようなグループレッスンでは、初めての人に合わせて都度必要な指示や修正をしていくことは、インストラクターにとっても至難の技になります。
ハンデがある人はその難しさが一層増えます。

身体の使い方を安全に、分かりやすく学んでいくために、太っている方にはピラティスマシンを使用したプライベートレッスンが最適です。

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